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2006年11月30日 (木)

最後の被害者

ある日、竜とパンダが会話をしていました。

竜 「中国で発売が停止されていた化粧品『SK-Ⅱ』が12月から販売を再開するよ」

パンダ「ふーん」

竜 「もともと、中国衛生省が9月に『化粧品の成分に有害物質が入っている危険性がある』と指摘したのが始まりだったんだ」

パンダ「それがどうしたの。興味ないけど」

竜 「実は、SK-Ⅱは『日中紛争の被害者』と言われていたんだ」

パンダ「SK-ⅡってアメリカのP&Gがつくってんでしょ。日本は関係ないじゃん」

竜 「おっと、興味ないと言いながら、知ってんじゃん。P&Gは米国だけど、SK-ⅡはP&Gジャパンが作っているから、メード・イン・ジャパンなんだよ」

パンダ「なんにせよ、有害物質が入ってたなら、仕方ないでしょ」

竜  「有害といっても、クロム、ネオジムという自然界に存在する物質なんだ。化粧品の原料に微量に入っていてもおかしくないとP&Gジャパンは正面から反論していた」

パンダ「じゃ、なんで中国は突然、そんなこと言い出したの」

竜 「当時は小泉政権で、日中関係は悪化していたからさ」

パンダ「小泉政権は5年前から続いていたじゃん」

竜 「日本側が今年の春、輸入農産物の農薬検査基準を高目に変更して、中国の野菜がことごとく輸入禁止になった。直接にはそれの腹いせ、と言われている」

パンダ「何だそりゃ。それで、中国衛生省はSK-Ⅱを『売るな』と言ったの?」

竜 「いや、微妙なとこで『危険性がある』と公表しただけ」

パンダ「でも、国がそういえば消費者はパニックになるわな」

竜 「そう。化粧品店に返品や抗議が続出して結局、P&G側が販売を自粛したり、デパートが店の撤退を求めたりして、SK-Ⅱは姿を消したわけ」

パンダ「じゃ、SK-Ⅱが発売再開されるのはなんで?」

竜  「中国衛生省が今月に入り、『化粧品には微量のクロム、ネオジムが含まれているが、正常に使用すれば危険性は低い』という見解を発表したからだよ」

パンダ 「は? それってP&G側がずっと言ってたことじゃない」

竜  「安倍政権が誕生して、一気に日中和解路線に振り子が動いたから、軌道修正を図ったようだ」

パンダ「ようだ、って。これ、日本なら大変じゃない? 厚生労働省が『この化粧品は危険だ』と言って販売停止に追い込み、あとで『やっぱ、そうでもなかった』って言ったら、何十億円の損害賠償請求が起きるんじゃないの?」

竜 「起きるだろうし、厚生労働次官や大臣の首に発展するだろうねえ」

パンダ「中国はおとがめなし?」

竜 「なし」

パンダ「何ということだ」

竜 「他にも9月頃は、日本の魚から基準値の数百倍の有害物質が出たとか、日本のお菓子にも危険な成分が発見されたとか、次々出始めていた。安倍首相が訪中して動きが止まったけど、そうでなければもっと大問題になってだろうね。だからSK-Ⅱは『日中紛争最後の被害者』と言われている」

パンダ「最後であってほしいね。しかし、時の政策で、データが変わるなんて、あったらおかしいよ」

竜 「データとか、特定の意図があればいくらでも客観性を装って作り上げられるってことなんだね」

パンダ「まあ日本だって今、内閣府が分析するデータがもとで『景気拡大期間が戦後最高になった』って言ってるもんな。政府としては改革の成果と強調したいんだろうけど、失業率とか収入格差のデータは無視してるし」

竜 「世論だって操作されやすいよ」

パンダ「世論?」

竜  「例えば東シナ海で中国が国境線沿いにガス田を勝手に開発してる、って問題になってるでしょ? あれだって中国が昔、日本側に『共同開発しよう』と提案したのを、日本が『たいしてガス無さそうだからいいや』って断ってる話なんだよね。そこらへんの話が意図的に隠されている」

パンダ「そういう日中両方の政府の意図にいちいち乗せられて、日本製に問題があると中国人がパニックになったり、中国は勝手な国だと日本人が怒ったり、煽られる国民はたまったもんじゃない」

竜  「そういうこと。国のやること言うことは冷静に見ないとね」

パンダ「ところで下の写真は何? SK-Ⅱとは違うけど」

竜  「まだ再開してないから、北京のデパートで取りあえず資生堂を撮ってみた」

パンダ「何でも載せりゃ、いいってものじゃないけどなあ」

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2006年11月28日 (火)

物ごいはもうかるか

「実際に目の前で困ってるんだから、お金があるならあげりゃいいじゃない」

「そうやって金をやるから結局、乞食は無くならないんだろ?」

 

 --若い頃に海外を旅して、安宿で出会った仲間とそんな議論をしたことがあります。

 中国の主要道路を歩いていると、いつもその議論を思い出します。

数メートルおきに物ごいがいたり、外国人が出入りする店で何人も待ちかまえているからです。

 同じ中国人でお金をあげる人はほとんどゼロ、外国人がたまに手渡す程度です。

 「お金をやったって無意味」と思っている人が大半だからです。

 その理由は

    物ごいをしてる連中は、実際は裕福だから。

    お金をあげても、それを巻き上げるやつがいる。

    あげてたらキリがない。

だいたいこんなとこです。

    については私もそう思うことがあります。

 ちゃんと郊外に住みかがあって市街地に「通勤」するおばあちゃんが多いんです。

先日、私が夜遅く歩いていると、杖をついて小さい鍋を持ったおばあさんがヨロヨロしながら「謝謝(シェイシェイ)謝謝」(もらう前から謝謝と言う)と近づいてきます。

私が「相場」の一元札(15円)をあげたら、おばあさんは「あ、(帰りの)バスが来た」と言って停留所へ走り出し、バスの中で係員にその一元札(バス代は一律一元)を差し出していました。あのなあ。

他にも、背筋のスラッとしたおばあさん同士が「今日はまあまあだねえ」などと談笑しながら歩いています。

    の「巻き上げるやつがいる」とは、子どもに物ごいをやらせて、お金を巻き上げる母親たちのことです。

大使館街近くのセブンイレブン店内から外へ出ると、おんぼろの服を着た2~6歳ぐらいの子どもたちが集まってきます。

たいがい無表情。

一元札を見せると奪うように取り、無言で立ち去っていきます。

子どもが向かう先では、母親らしき女性同士が路肩に座って菓子をばりばり食べながら談笑しており、子どもからお金を取ると「また行ってきな」とアゴで指図します。

まるで鵜飼いです。

 無表情ということは、感情が抱けるような環境に育っていないということでしょう。親の日常的な虐待も推測できます。

子どもが笑顔でお金を受け取れば、こちらも「いやー、これこそ草の根交流だ」などと自己満足に浸れるのですが、お金をあげるたびに悪循環の構図に荷担しているような気分になります。

    の「あげてもキリがない」は、そのまんまです。

 一人に渡すと、近くの物ごいがダッシュしてきて「私も、私も」と集まってくるからです。

  こういうことがあるので私はできるだけ日ごろから一元札を多く持つようにしてますが、当然足りない時もあります。

 先日も一人に一元札を渡したら、遠くから三人の物ごいが駆け寄り、四人目には一元札が無くなったので五角札(一元の半分)を渡しました。

 するとその女性はクルッと後ろを向いて五角札をヒラヒラさせながら、他の物ごいに「私だけコレだよ。 ったく、ついてねえったら」

みたいなことを言っています。

 私は(お礼ぐらい言えよ!)と心の中で怒り、

 すぐさま

 (うわっ、五角や一元で礼を言えなんて、やっぱ俺ってただのゴーマンな金持ちじゃん)

 とイヤな気分になりました。

 おそらく最初は「かわいそう」とお金をあげてた人も①②③のような体験を通じて、あげない人に転向していくのでしょう。

  ※  ※  ※

2年前、北京市が市内の物ごい238人に聞き取りした調査によると、ある物ごいは一日で200元(3千円)を稼ぐなど、大多数は金もうけのための「職業こじき」だったそうです。85%の物ごいは当局の援助を拒否していると言います。

大卒社会人の月給が3千元(4万5千円)、地方からの出稼ぎ労働者は身体を酷使して月収は1千元(1万5千円)ですから、1日で200元なら相当の高給取りです。

 ただ、この統計は、天安門広場などの観光地区で物ごい行為を禁止するために集めたもの。「まず排除ありき」のデータなので、信用できないと私は思っています。

 何より「物ごいは好きでやってるだけ。政府の責任じゃないよ」と強調したいのでしょう。

 しかし、明らかに貧しい物ごいはいます。

 上半身がやけどして顔の皮膚がめくり上がった男性。

 両足が無く、小さな輪っかが付いた板の上に乗って移動するお年寄り。

 両足が「人」の字のように内側から外側に湾曲している少女。

「社会主義とは何か」という論争をしたらキリがないでしょうが、少なくとも言えるのは「社会主義とは貧しい人を救い、平等を目指すこと」ではないでしょうか。

この現状を見ると、やるせない気分になります。

上で書いたように、私は基本的に「お金を渡す」派です。

渡してイヤな気分になることもあるし、渡すことで「俺はこのかわいそうな現状を見過ごさなかったぞ」と気を紛らわせているだけかもしれない、と思うこともあります。

ただ、お金をあげないというのは何となく避けたいし、あげるから良いことをしたと思わない。それでもお金を渡すことを通じて感じることがある。今、言えることはそれぐらいです。

「お金を渡しながら考え続ける」

当面はそういうスタンスで、正解のない問答を続けていきます。

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2006年11月27日 (月)

物ごいミュージシャン

市街の地下道で演奏をよく見かけます。

 伝統的な胡弓(こきゅう)を弾くお年寄りからバイオリンを弾く若者まで、多くの中国版ストリートミュージシャンがいます。

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写真は、胡弓を弾く親子のような二人組。

津軽三味線の吉田兄弟のようですね。

二人とも盲目のようです。

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演奏に聴き惚れ、思わず十分間ほど立ち続けました。

年配の人が主旋律、若い方がそれに合わせたハーモニーが絶妙。

年配の人は右足のつま先を上げ下げして、ひざに付けた木魚みたいな小鼓をポクポク鳴らせます。時折歌も披露します。

外国人がよく通る道で、1元札(15円)を置いていく人が多かったです。

さて、この二人組はストリートミュージシャンと言いましたが、実際は限りなく「物ごい」、要するに乞食に近い人たちです。

「何で乞食なんだよ。だったらストリートミュージシャンは全員乞食になっちゃうだろ」

と思われる方もいるでしょう。

確かにそうとも言えます。

ただ、お金を入れる缶のそばに幼児がちょこんと座っている、というのは、こちらの物ごいの「定番」です。

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子どもたちの身なりは貧しく、若い男性のそばの男の子は全く無表情でした。

何人かの外国人は子どもに直接渡そうと一元札を目の前まで差し出すのですが、まったく反応しません。

障害を抱えているようです。

子どもたちを見ていると重い気分になるので、大人二人組だけで演奏した方がよっぽど気軽にお金を置いていけるのでは、と思ってしまいます。

それでも、おじいさんが歌っている時の表情は、本当に気持ちよさそうです。

「どんな理由、どんな境遇であれ、胡弓を弾いて歌っていられるなら幸せさ」

そう言っているようでした。

そう思っていてほしい、という私の願望なのかもしれません。

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2006年11月26日 (日)

国際モーターショー(おまけ)

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 多くのモデル(コンパニオン)さんが集まった北京国際モーターショー。

 セクシー、シック、セレブ風、素敵に装った女性が勢ぞろいというのは一昨日紹介致しました。上の写真は、おまけです。

 さて、中国各紙はモーターショーの様子を毎日特集を組んで紹介しています。

その中で、モデルだけを一ページ丸ごと取り上げた紙面も連日登場しています。

 インターネットでは、どのモデルがいいか投票も始まったそうです。

 下は有力大衆紙の一つ・京華時報の紙面。

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  「中西(中国と西洋の)美女が奇瑞を手助け」という見出しです。

  ハイブリッドカーをお披露目した中国メーカー・奇瑞のモデルたちを紹介しています。

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 一番アップのこの女性。

 私が取材に行った時も一番人気でした。

 青い目に金色の長い髪、そして脇からやや姿をのぞかせる胸元。

 人魚姫のようです。

 カメラを持った市民は普通、正面からモデルさんを撮るものですが、この女性に対してはみんなこの横の位置から撮っていました。すけべ心は世界共通。とほほ。

 ※  ※  ※

 ところで、下の写真は、主に国際情勢を報道する新聞「環球時報」の記事です。

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 日本、韓国、中国の三カ国のモーターショーがどう違うかというのを伝えた記事です。

この写真をよく見てみると、

「日本のモーターショーで来場者の撮影風景」とあります。

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モデルさんを後方下部から一斉に撮影している光景…。

こ、こ、これは日本国民として恥ずかしい~。

 

 あくまで極端な写真を使っているのでしょうが、やはり海外で報じられると言い訳しようがないですねえ。

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 上の写真は、今回の国際モーターショーで、セクシー路線とは離れて最もいいなと思った女性。

 このカジュアル感はいいですね。

 日本も見習うべきです。

 

と言っても、中国人の「人魚姫」を横から追う姿を見ていたら、いずれ日本のように後方後部から「えぐり込むように撮るべし! 撮るべし!」という日が来るかもしれませんねえ…。すけべ心は世界共通ですから…。

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2006年11月25日 (土)

日本版孫悟空は「ありえね~」?

香取慎吾が孫悟空、深津絵里が三蔵法師を演じる「孫悟空」の映画版が中国でも撮影されています。

そのことで、中国の新聞で最近批判が起きています。

下の人気大衆紙「新京報」の記事もその一つ。

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記事を見ると

「誰動了私們的西遊記?」

(誰が私たちの西遊記を変えたのか?)

とあります。

さらに見出しの上には

「日本版電影『西遊記』在中国拍撮、継続堅持『悪稿』路線」

 とあります。

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 直訳すると

「日本版『西遊記』が中国で撮影。相変わらず『悪ふざけ』路線を維持」

となります。

 「悪稿」(ほんとうは「稿」という字は、のぎへんでなく、てへん)

 辞書を引くと「パロディ、悪ふざけ」とあります。

 ただ日本で言う「パロディ」と違って、「本来あってはいけないこと」

というニュアンスが強い言葉です。

 例えば中国では最近、毛沢東が「中華人民共和国成立!」と叫ぶ有名なシーンをもじって、毛沢東が「○○ラーメン店成立!」と叫んでいる看板を作ったり、インターネット上では文豪・魯迅の有名な文章をいじって恋愛相談コーナーを作ったりと、祖国の英雄をネタに使う行為が問題になっています。

 これらの行為を「悪稿」と言います。

 日本版孫悟空もそういった行為と同様に見ているということです。

 特に中国側から見て納得できないのは、三蔵法師が女性が演じていることです。

 上の記事を読むと「日本女優深津絵里『反串』三蔵法師」と書いてあります。

 「反串」とは「ある役者が本来以外の役を演じる」という意味。

「女性が男性役を演じることはおかしい」ということです。

 例えば下の記事を見てください。

 「体重258斤(129キロ)の男性が楊貴妃を『反串』する」

という見出しです。

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 女性が三蔵法師を演じるのは、これぐらいおかしいようです。

深津絵里が知ったら泣き出し、夏目雅子が知ったら怒って化けて出てきそうです。

昔の「西遊記」の夏目雅子といい、今回の深津絵里といい、彼女たちの中性的な魅力があってこそ、ヒットしたんだと私は思うんですけど。

日本に5年間住んでいる若い中国人女性に、日本の「西遊記」の感想を聞いたら、

「あれは日本語で一言でいうなら『ありえね~』って感じね」

と笑っていました。

台湾では日本同様、ヒットしたそうなんですけど。親日の国とそうでない国の違いでしょうか。

中国の新聞記事やブログでは

「孫悟空や猪八戒の服装もおかしい」

「中国の文化遺産を、日本人に好き勝手にいじらせていいのか」

「中国の映画会社が中国ロケに協力しているのもおかしい」

と批判が起きています。

撮影に協力している上海電影集団は「日本と中国はセンスが違う。日本の作品は若者を引きつけようとファッショナブルに制作している」と弁明しています。

  映画「将軍」から「ブラック・レイン」「ラスト・サムライ」まで、米国が作る日本を舞台にした映画を私たちが見ると「ちょっと、これは…」と思うシーン、設定がありますから、そういう感じなんでしょうかねえ。

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ところで、今月下旬から、中国では「墨攻(ぼっこう)」という映画が公開されました。

紀元前の中国戦国時代、戦争の拡大を防ぐ立場から、高度な戦術を駆使して軍隊の攻撃を防いでいく墨家(ぼっか)の思想家が主人公。

ひたすら守ることを「墨守(ぼくしゅ)」という語源ですね。

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史実をもとにしながら物語は史実を超える大胆な展開なのですが、これは日本の漫画が原作です。(名作です。小学館発行)

こちらは「悪稿」という話は出てきません。

新聞で連日、話題作として紹介されています。

日本の漫画が原作ということも伝えられ、歓迎されています。

中国人が作るからいいのか、「悪ふざけ」の要素がないからいいのか。

どっちにせよ、文化レベルで批判が起きたり受け入れられたりすることは、交流が深まっている現れなので、いいことだと思います。

映画「西遊記」が完成したら、中国では上映されるのでしょうか。

上映されたらどういう反応が起きるか、楽しみと不安が半分ずつです。

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2006年11月24日 (金)

国際モーターショー(ふまじめ)

 北京国際モーターショーに行って驚いたのは、中国でもコンパニオンというのかモデルというのか、きれいなお姉さんがいることでした。

 取材しがてら、つい彼女たちも撮影してしまいました。

 カメラ小僧の気持ちが分かりました。

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 最初の印象は、やはり日本と比べるとおとなしい(つまり露出が少ない)かなと感じました。

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 二人並んで、かわいらしい路線の女性たちもいました。

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 白人女性。大人びた雰囲気です。

 やはりセクシー路線はだめなのでしょうか。

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 と思ったら、出ました。

 地元、中国メーカーの奇瑞汽車の新車発表で、セクシー白人女性が登場しました。

 注目度は高かったです。

 しかし、中国人女性でセクシーはだめなのでしょうか。

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 そんなことはありませんでした。

 ざっと見たところ、上の彼女がもっとも露出の多い方でした。

 でも、セクシーというよりさわやかな印象を受けました。

 個人的に、もっともタイプだったのは下の女性(右側)です。

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 ちなみに三菱ブースです。服装デザインも日本のと似ていますね。

 ところで、彼女たちは、下のように気軽に記念撮影に応じてくれます。

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 日本のモーターショーに行ったことがないので分かりませんが、日本では可能なのでしょうか。

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 上の写真。

 「あらあら、一般人が記念写真撮ってるよ。中国人って、よくこうやってポーズ取って撮影するんだよねえ」

 と思ってたら、よく見るとこの人は男性モデルでした。

 日本のショーにはいるんでしょうか。

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 これも記念撮影でなく、白人女性モデルと中国人男性モデルが寄り添っているところ。

 何か、韓流ドラマっぽいですね。

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 女性ばかり撮っててエロジャーナリスト呼ばわりされないよう、こんな写真も(手遅れか)

 会場で見かけたよく分からない着ぐるみ。

 こちらに向かって熱心に手を振ってくれましたが、内部の手が透けて見えてます。

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 こちらは移動中だからかやる気がないからか、ダラダラ歩いているだけ。

 右側の人は暑くて着ぐるみを持ち上げてます。

 真ん中ではカップルが「今晩いいだろ?」「いやーよー」といちゃいちゃしています(会話は完全な想像)。

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 最後にこんな写真。

 トイレに入ってたら、窓から見えた会場裏側の光景です。

 会場を警備する警備員らがテントに並んで食事を受け取り、立って食べています。

 表でずっと笑顔を振りまき続ける女性たちと、裏で座って食べる間もない男性たち。

 華やかなショーはいろいろな人に支えられています。

 

 

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2006年11月23日 (木)

国際モーターショー(まじめ)

Photo_33 19日から中国最大の自動車ショー、北京国際モーターショーが始まりました。

2年に1回開かれ、9回目の今年は20カ国から過去最高の1500社が参加。

27日までに約55万人が来場する見通しです。

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1990年代まで、先進国からこのモーターショーは軽視されてました。

「中国政府相手の公用車市場は結構大きいけど、庶民なんて俺たちの車買う金ねーじゃん。一般ピープル(古い)相手のショーなんていらねーよ」ってな感じです。

ところが、中国が世界貿易機関(WTO)に加盟した後の2002年(第7回)から

「中国のダンナ、お願いします。うちの新車、見てやってください」

と各社の姿勢が変わってきました。

「毎年さ、販売台数がグングン間違いなく増えるんだ。しかもね、初めて車を買う人がほとんどなんだよ。こんな市場、世界に他にないよ。インドはまだまだだしさ」

日産の現地法人幹部がそう話してくれました。

「逆に言えば、中国で取りこぼしたら、その社は生き残れないってことだけどね」

なるほど。

実際、日本企業は力を入れています。

報道陣向けに会場が公開された18日、トヨタは海外向けの新型セダン「カローラ」を初公開しました。(下の写真)

世界の中でまず中国です。

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エンジンや車体サイズなど、設計段階から中国人の好みを取り入れて造ったそうです。

稲葉副社長は「中国人のために造った車と言ってもいい」とまで言いました。

日産も他市場に先駆けて中国で販売を始めたミニバン「ジェニス」を展示。

三菱は来年1月から中国で販売するスポーツ用多目的車「アウトランダーEX」を展示。ホンダは2007年型「オデッセイ」を初公開しました。

マツダは新しいものはコンセプトカーの展示だけでしたが、「近く中国国内にデザインセンターを作り、中国人向けの車を作っていきたい」と発表してました。

中国の今年の自動車販売台数は700万台に達し、日本を抜き、米国に次ぐ世界第二位の市場となる見込みです。

「2010年には1000万台になる。2020年には2000万台」

とも言われています。

ただ、日本企業で最初に中国へ進出したホンダの本社幹部は「それは怪しい」と話してくれました。

「今の中国は2008年の北京五輪、2010年の上海万博に向けて成長している。目標を設けてそれに突っ走るタイプの経済成長は、必ず失速する。東京、ソウル、メキシコはいずれも五輪が終わった後、経済が停滞した」

ふむふむ。

「だから今は各社とも増産に走っているが、中国経済に反動が起きてどれだけ『ぶれ』があるか見極め、態勢を整えておくかで、各社の経営に大きな差が出るだろうね」

先行きは明るいようで、油断は禁物ということですね。

ところで今回、中国メーカーの奇瑞汽車が中国企業として初めて、ハイブリッド車のコンセプトカーを出展しました。

下の写真。ボンネットを外して、エンジンが見えるようにしています。

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中国は経済成長が進む一方で環境汚染や資源不足の問題に悩んでおり、政府の強い支援を受けて開発してきました。

「中国企業が自力で作った。1年以内の販売を目指す」と意気盛んです。

ただ、日本人ジャーナリストの間には「あれはプリウスの技術をぱくったんじゃないか?」という声もあります。

知っている人も多いでしょうが、中国は先進メーカーのコピー商品を堂々と販売してます。

今回のショーでも「日米欧の乗用車と同じ金型で作ったんでは?」と思えるようなエンジンを搭載した車が中国の「自社ブランド」として展示されています。

二輪バイクを中心にコピーされまくっているホンダは、中国メーカー相手に知的所有権、商標権侵害の訴訟を55件も起こしているそうです。

 また、トヨタの現地幹部はこう話してました。

「車はすごい勢いで増えているけど、市民のマナーは変わらないままなんだよね。車は運転が荒い、人も信号無視。環境を守ろうという意識も薄い。だから日本各社ともハイブリッドカーを投入しづらいんだよね。ハイブリッドって言っても、ただの『割高な車』としか思ってくれないでしょ。うちはレクサス投入してるけど、あれは最初から富裕層狙いの高級車だから」

ふむふむ。

「売れるのはいいけど、わが社の車で事故がばんばん起きて、空気をどんどん汚すって考えると、責任感じちゃうよ」

自動車メーカーの背負う宿命、というところでしょうか。

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2006年11月21日 (火)

愛国より愛犬

今月中旬、北京市の動物園近くで2000人の中国市民がデモを起こしました。

これだけの規模は昨年4月の反日デモ以来です!

しかも、反日デモの時と違って無許可で、インターネットの呼びかけで集まったのです。

テーマはなんと「北京市政府の施策に反対!」

ついに中国人民が当局の方針に公然と反旗を翻したのです!

これは画期的です!

で、そのテーマは何かというと

「犬を殺さないで!!」

……犬の話なんです。

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写真はロイター通信が撮影し、香港の文匯報が掲載したものです。

中国では今、狂犬病がすごい問題になってます。

経済成長が進んで犬を飼う人が増えたのですが、半分は狂犬病の登録をしていません(犬の登録料が1000元=1万5千円もするため)。

今年は中国全土で狂犬病の死者が3000人に達しそうな勢いです。

北京市はパトロール隊をつくり、無登録犬や野犬を対象に大規模な「犬狩り」を始めました。

当然、捕まえた犬は殺されているでしょう。

これに対し、愛犬家たちが犬のぬいぐるみやプラカードを持ち寄り、

「命を守れ、犬の虐殺反対」

と訴えたのです。

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下の写真は「殴り殺された愛犬を思い、大声で泣き叫ぶ少女」と説明があります。

現場には数百人の公安が駆けつけ、「不法集会」として数十人の市民が連行されました。

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このデモに、北京市政府だけでなく、中国政府も衝撃を受けたようです。

中国政府は今「どんな理由の示威行動でも、反政府行動になりかねない」とデモ行為を警戒しています。

昨年の反日デモで、最初は「政府公認」だったのが、途中からコントロールが利かなくなり、民衆の暴動が止まらなくなった「反省」があります。

今年8月、小泉首相が靖国神社に参拝した時、中国各地の反日グループがデモを計画しましたが、政府は北京で「デモ隊は20人以内にしないと許可しない」、上海では「各地に飛び火するかもしれないからデモ自体認めない」と厳しく規制しました。

 「愛国」に燃える活動家ですら規制できたのに、「愛犬」の若者を規制できなかったのです。

 

 当然、このデモは中国内の新聞では報道されませんでした。(香港はまだ自治が保障されているので報道できる)

しかし、その後の当局はかなり気をつかっています。

北京市はデモの直後、野犬を処分する検疫所を国内メディアに公開。

「収容した犬は毎日消毒しており、定期身体検査もしている」と説明しました。

 

「無登録犬、野犬を追放しよう」と当局を応援するキャンペーンをしていた中国各紙も

「ルールを守って犬を飼うことは市民の権利だ」

「犬は人類の良き友」と、歩み寄るようなトーンも含まれてきました。

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経済成長が進むと、どの国でも「人権擁護より動物愛護」とでもいうような現象が起きてきますね。

井戸に落ちたペットを救えとか、沖に上がったクジラを助けろとか、

時には警察や軍隊も協力して、それをテレビで美談として取り上げたり。

ひねくれた人は「その力で、まず飢えた人を救えよ」なんて口を挟みますね。

中国だって、政府の搾取と無策により貧しい農民は何千万人といますし、政治犯として拘束、死刑に遭っている人も多くいます。

それらに対する抗議は封殺される一方で「犬の命を守れ!」というデモが起きる。

中国も欧米、日本と同様、「豊か」になった証拠でしょうか。

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2006年11月19日 (日)

中絶大国

中国の「一人っ子政策」による最悪のひずみは「中絶」でしょう。

お腹の子どもが女性と分かると中絶してしまう人が増えています。

「産むなら男の子」という意識は都市部にもあるので、都市・農村両方の傾向です。

超音波測定器が普及されるようになり、性別判断が早い段階でできるようになったことが大きな要因です。

胎児の安全を調べるための機械が「殺人兵器」に変わってしまいました。

政府は超音波検査による性別判断を禁止していますが、歯止めはかかりません。

中国では1979年から一人っ子政策を始めました。

直後の82年の男女の出生比率は女100に対し男108でした。

生命の神秘で、どこの国でも比率は女100に対し男105ぐらい(男性の方が病気などに弱く死にやすい等、諸説)だそうですから、この段階ではまだ正常の部類です。

ところが2004年には女100に対し男121にまで広がりました。

海南省で100:135、広東省で100:130と、もっと拡大している地域があります。

中国の年間出生数は1600万人。

女100:男105だったら780万人:820万人ですが、

女100:男121だったら724万人:876万人です。

つまり、女の子だけ数十万人が「女だから」という理由で毎年中絶されている計算です。

こんな理由の中絶はもちろん違法なので、手術もヤミで行われます。当然、母親の身体にとっても不要な負担を強いられます。

一人っ子政策は先進国から「家庭の選択を奪う人権侵害政策」と言われますが、それ以上に(政府の意図するところでないにしても)「女性虐殺・虐待政策」になってしまっているのです。

中国当局は「一人っ子政策をしていなければ、中国の人口は現在の13億より数億人多くなっており、国民全体が貧困に陥っていた」と、あくまで政策を正当化しています。否定はできませんが、政策を肯定したくもありません。

男女比率は今後さらに拡大していくと予想され、「20年後、男性の1-2割は結婚できなくなる」「史上かつてない超高齢化社会が到来する」と問題になっています。

それでも、この世に生まれてくることができなかった女の子からすれば「ぜいたくな悩みよ」と言うかもしれません。

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2006年11月17日 (金)

コラボ・新聞・三輪車

今回は路上で撮った写真をランダムに紹介。

まず、下の写真。

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一見ふつうの店ですが、同じ店の左側はデジカメやホームビデオ、右側は果物を売っています。

市民のニーズと合っているのでしょうか。

そう言えば左側で靴製品、右側で文房具を売っている店もありました。

不思議なコラボレーションです。

これは以前に紹介した「不思議な乗り物」続編ですね。

「二人乗り専用三輪電動自転車」と言えばいいでしょうか。ペダルは付いてますが、電動で動きます。

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最近聞いたところによると、充電すればスクーターのように走り、電池がきれたらペダルをこぐのだそうです。

そして、後部座席が車いすのように座りやすくなっています。

このように老夫婦で乗っているケースが多いです。

周りをビュンビュンと走っている車と対比すると、激しい時代の波に戸惑いながら、前に進もうとしている夫婦、というイメージが浮かんきます。

これは、街頭の新聞掲示板です。

街のあちこちでこういう掲示板を見かけます。

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左側に「中共(中国共産党)北京市委宣伝部」と書いてあります。

まさに国が人民にニュースを知らせる場所。

中国はあまり自宅で新聞を取らないそうで、結構皆さん読んでいます。

お上の情報をこれで知り、口コミで「新聞ではああ言っているが実際はこうらしい」と、その裏の意味を確認するというのが中国社会のパターンだそうです。

 

 生きていく上での知恵ですね。

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2006年11月15日 (水)

お札の変遷

外国に行くと、その国のお札を見ると面白いですよね。

これは中国の一つ前のタイプのお札です。

最も高い百元札。四人の偉人が描かれています

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右から毛沢東、周恩来、劉少奇、朱徳。中華人民共和国ができた時の立役者です。

 日本なら明治維新で「維新三勲」と言われる西郷隆盛、大久保利通、桂小五郎に、プラス伊藤博文というとこでしょうか。

 私個人は坂本竜馬が好きで…。おっと脱線はやめましょう。

 次に、これは五十元札です。

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右側から、工場で働く男性労働者、女性の農民(稲を持っている)、知識人です。

中国とか旧ソ連とか、国旗の左上側に同じマークがありますよね。

あれは労働者のトンカチと農民の鎌を斜めに重ねたデザインです。

「人民の国、すなわち労働者と農民の国」という意味ですね。

そのデザインにたまに、トンカチと鎌の間にペンを縦に重ねたりします。

ペンは「知識人」の意味です。

インテリ層は文化大革命の時期とか、時代によっては「人民の敵」扱いされたりして微妙な立場なのですが、このお札では「労働者、農民、知識人」という法則通りの配列になっています。

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これは十元札。右側はウイグル民族でしょうか。左側はおじいさん。「少数民族代表」と「各世代の代表」という位置づけでしょうか。

それぞれ味わいがあって面白いですね。他に一元、二元、五元札があるのですが、まだ手に入れていません。

 では、現在のお札はどんなデザインか。

 下の写真がそうです。

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毛沢東、毛沢東、毛沢東、毛沢東、もうたくさん…。

「なめとんのか」と言いたいくらい、同じデザインです。

理由は取材してないので、よく知りません。

「愛国教育」の一環で、スーパースター毛沢東をたてまつりつつ、現政権は毛沢東から受け継ぐ正当な支配者である、と言いたいのかもしれません(全然違うかも)

今のお札で好きなのは、一元より下の「角」です。(一角は約1・5円)

少数民族がそれぞれ登場しています。

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これは五角札。左側の人は雲南省とか南方の人でしょうか。

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二角札。右側は朝鮮族でしょうか。二人の女性とも、なかなか萌え~という感じです。

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一角札。何民族でしょうか。中井貴一みたいな顔をしていますね(だからどうした)。

 おまけ。中国で最も高い百元札は、日本円にすると千五百円です。

下の写真は、右側は一万元の札束、左が同じ額の一万円札十五枚です。

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 日本と同じ感覚で数万円財布に入れるだけで、財布がぼっこり膨らんでしまいます。少しだけリッチな気分になります。

 

 こんなことでリッチに思うこと自体、金持ちにはなれない証拠ですが…。

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2006年11月13日 (月)

死刑大国

中国では昨年1800人が死刑となったと言われています。

少し前は年間3000人でした。

中国だけで世界の死刑執行数の半分近くを占めるとも言います。

イラン、ロシア、米国などが後に続きますが、それぞれ年間百数十人ですから、いかに中国が飛び抜けているか分かります。

いくら13億人の人口がいるとはいえ、毎年1000人クラスの村が一つずつ無くなっていく計算と考えると、恐ろしいです。

少し前までは公開処刑がありました。

1980年代に中国に留学していた日本人の話です。

「地方を旅行してた時、これから処刑される死刑囚を乗せたトラックが町中に現れてね。なんか、住民が興奮してるんだよ。祭りで盛り上がっているとまでは言わないけど、これから大きなイベントが始まるぞ、という雰囲気が街を包んでて…。処刑会場にはとても行く気にはなれなかったよ」

何だか、いやーな気分になる話です。

さて、中国の全国人民代表大会(国会)は今月、死刑執行を許可する権限を最高裁のみに定める法律改正案を可決しました。

これまでは各省にある高裁でも執行権が認められていました。

犯罪が急増していた時期に、各地に権限を与えたのですが、国際社会からさすがに「あんたの国、殺しすぎ!」と猛烈な批判を受け続けてきました。

 今回は「中国は人権国家です」とアピールするための措置で、人民日報はじめ、いろんな新聞が大きく報じています。

 ところが、どの新聞を見ても、中国で何件死刑判決があり、何人に執行されたかという記述は一行もありません! どこが人権国家なのか…。

 個別の死刑判決が出るとニュースで流れることもありますが、中国当局が「見せしめ」として報道した場合に限ります。

 今日もまた、中国各地で世間に知らされず、数人が国家に命を奪われていると思うと、いやーな気分になります。

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2006年11月11日 (土)

何でしょう②

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これは何でしょう。

日本でも少し話題になったから、知っている人もいるかもしれません。

「宝くじ付き領収書」です。

飲食店などで「給我発票(領収書をちょうだい)」と頼むと、お札同様に1元、2元、10元、20元、50元、100元(1元は15円)という何枚かの組み合わせで渡してくれます。

そして、右上に銀色に光っている部分を一枚ずつコインでこすります。(中央に光っているところは領収書が本物だと示すパスワードが書いてある)

当たりだと「20元」「100元」という表示。「謝謝」とあるのは「外れ」の意味です。

酒や食事を楽しんだ後に「お金が戻ってきたりして?」と楽しめるわけです。

社会主義中国では競馬などのギャンブルは禁止なので、宝くじは人気があります。

この宝くじ領収書を発行しているのが、実は税務署。

お店は、税務署でこの領収書を有料で買っているのです。

どの店もあまりに納税しないので、税務署が考え出したアイデアです。

普通の領収書より当然人気があるので、客を集めたい店は宝くじ付きを買うというわけ。

なので、くじで当たったお金はお店でなく税務署へもらいに行きます。

普通なら金を持って行かれる税務署でお金をもらえるなんて、いい気分かも。

私は今のところ、一度も当たってません。

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2006年11月 9日 (木)

アフリカ大好き

中国は先週、北朝鮮問題そっちのけで、アフリカ53カ国のうち48カ国の大統領、首相らを集めた「中国史上最大の国際会議」を開催していました。(残り5カ国は台湾と国交を結んでいる)

北京中、アフリカ首脳を歓迎する写真や看板、照明に満ちあふれていました。

「でも、アフリカ相手に史上最大の国際会議って言われても、何かショボ~」

 そう思った読者の方もいらっしゃるでしょう。

アフリカを甘く見てはいけません。

アフリカ諸国は、国連の投票権の4分の1強を占めています。

日本は小泉政権時代に国連の常任理事国を目指して挫折しましたが、アフリカ諸国が一斉に中国に配慮して日本に賛成しなかったことがその一因でした。

それに、アフリカには未開発の油田がたくさんあります。

中国は今回の会議で油田を開発する契約を次々と結びました。

政治・経済の両面でアフリカは無視できない存在なのです。

中国がアフリカに浸透できる「必殺技」は、ずばり「内政不干渉」です。

要は、どんな独裁国だろうが口出ししない。西側諸国がちゅうちょする相手国にもどんどん投資、ずばずば技術協力するので、アフリカ側は大助かりです。

例えばスーダンでは「史上最大の虐殺」と言われるダルフール紛争が続いていますが、国際会議には当然のごとくスーダンの代表も参加しています。

西側諸国からも当然のごとく「新植民地主義だ」「資源目当ての人権無視外交」という批判が出ます。

そんな時の中国の決まり文句が「我が国は世界最大の発展途上国である」。

新植民地主義は帝国主義国がやること。発展途上国同士が協力し合って何が悪い、という理屈です。

国連では拒否権を持つ常任理事国として「大国」としてふるまい、こういう時は「僕はまだ子どもなんだから、大目に見てよ」という姿勢。見事なものです。

そして「資源外交」という批判には「中国とアフリカは冷戦時代から深いつながりがあった。資源目当てに今に始まった関係ではない」と強調します。

7日の人民日報は「中国は唐の時代からアフリカと交流があった」などという記事をわざわざ掲載しています。そこまでさかのぼらなくても…。

民衆を抑圧する独裁国家を支援するのは問題があります。

ただ、西側諸国政府が批判するのには「人のこと言えるの?」とも思います。

欧米諸国は現在、選挙でちゃんと選ばれたパレスチナ自治政府を「テロ行為をする過激派が組織している」と認めず、援助物資を停止しています。

今週、中米ニカラグアの大統領選で反米のオルテガ氏が選ばれることが確定したら、米国はさっそく「援助を停止する」と脅しています。

独裁国への支援はダメと言いつつ、民主政府への援助は停止するのはどうなんでしょう。

日本も歴史的に、多くの非民主国にODAを供与してきました。

 東南アジアを中心に民衆を抑圧する支配者側の利権を支えてきた事実を忘れてはいけません。

 「どの国も汚れている。世の中そんなもんさ」と言いたいわけではありません。

特定の論調から一方を批判すると、何かを見落としてしまうことがあるのでは、と言いたいだけです。

最後はちょっと押しつけがましかったかも。失礼いたしました。

※下の写真は、人民日報に連日載っていた、胡錦濤さんとアフリカ首脳たちの握手写真。あまりに単調な構図で、レイアウトも工夫しようが無かったようです。

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2006年11月 7日 (火)

頼むよ韓国

北朝鮮絡みの報道では、北朝鮮の動向そのものに振り回されるだけでなく、時には韓国メディアにも振り回されます。

最近では、「金正日が中国に『核実験をしてすまなかった』と謝罪した」と韓国のマスコミが報道して、その確認に振り回されました。

結局、そういう謝罪はなく、金正日総書記が中国の外相に「わざわざ平壌に来てもらってすいませんね」と挨拶したのが「謝罪」に発展したそうです。

これなんかは一応そういう「間違える材料」があっただけマシです。

9月には、「金正日が極秘に中国を訪問している」という報道が韓国で繰り返されました。これは全くの間違いだったようですが、

「中朝国境を金正日専用列車を通過したのを住民が目撃した」とか

「中国外務省幹部が認めた」とか

もっともらしいことを付け加えるのでやっかいです。

こういう記事を「飛ばし」と言います。

「飛ばし」も確かに、避けられない面はあります。

情報が極秘になるにつれ、関係者も事実を認めなくなります。

「金さん? ああ、今中国に来てるよ」

なんて気軽に言ってくれる指導者はいません。

なので最後には

「雰囲気的にこの情報は合っているはず。えいやっ!」

とリスク承知で記事を書く場合はあります。

だから、韓国メディアもそれなりに情報を持ってるから飛ばすのだろう、

と思っていたのですが、

日本人の韓国特派員に聞いてみたら

「いや~、どうも韓国メディアは『次はこうなるだろう。うん、じゃあこういう線で書こう』という感じで記事にしているみたいだよ」

それって、記事じゃなくて、もう作文では…。

「それが、結構当たっている場合も多いんだよね。朝鮮民族同士の様々なネットワークもあるようだし。だから我々も『ホンマかいな』と思いながら毎回、『韓国の○○紙によると、金総書記が…』という記事を書かざるを得ないんだ」

とのこと。

中国みたいに重要ニュースを報道しない国もあれば、重要ニュースを「作る」国もあり…。

日本はどっちでしょうかね~。

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2006年11月 5日 (日)

北京のおのぼりさん

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 北京の繁華街、王府井で撮影した写真です。

 そろいの赤い帽子をかぶり、旗を持った添乗員さんに従って集団でぞろぞろ…。

 まさに絵に描いたような「おのぼりさん」たち。

 最近の北京でよく見かける光景です。赤、青、黄色と、カラフルな帽子が繁華街を交錯します。

 中国の経済成長が進み、地方でも旅行を楽しむ中間富裕層が生まれてきました。

 

 中国は改革開放路線に入る1980年代までは、出身地を離れて旅行すること自体、なかなか認められなかったそうです。

 

集団旅行している人たちはだいたい50代以上なので、まさに若い時に旅というものをしたことがない人たち。服装も首都・北京の中では明らかに地味です。

 

だから、そろいの帽子をかぶって集団で行動、というのは仕方ないことだと思います。私の親も、農協ツアーであちこち旅行してましたら、逆に親近感を覚えます。

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「ふー、よっこらしょ。都会は人が多くて、疲れるねー」

そんな会話が聞こえてきそうな光景です。

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2006年11月 3日 (金)

中国人は礼儀知らず?

「食事をおごっても、中国人はお礼も言わない。あれは何だろうね」

北京で日本人同士が話をすると、たまにこんな話題になります。

私も覚えがあります。

取材相手の中国人に夕食をごちそうし、スナックでおごっても「本当にありがとうございます」なんて感謝された経験は少ないですね。

 「それはどうも」程度か、特に何も言葉なし、というケースが多い。

「中国は礼儀の国じゃないの?」

中国の知人にずばり尋ねてみると、

「中国では、あまり言葉で感謝を表現しない。次の機会におごり返すなど、行動で表す」とのこと。

なるほど。

「逆に日本人みたいに『どーも、どーも』『本当にすいませんねー』『いやー、まったく』なんて言葉を繰り返されると、(この人は言葉だけで済まして、お返しをしない気では?)と疑ってしまうよ」とも。

  うーむ。そんな考えとは。

そう言えば、日ごろの挨拶でも同じ事を感じます。

日本では初対面なら「どうも初めまして」「どうかよろしくお願いします」「お噂は聞いてます」とかいろいろ言葉を並べ、

帰りの際も「お世話になりました」「申し訳ありませんが、お先に失礼してすみません」などとドアを閉めるまでお辞儀しながらその場を去るなんてことがありますよね。

 でも、中国では、初対面では「ニーハオ」と握手する程度、帰りは「ツァイチェン」と言ってサッと別れます。

 長年中国に住む日本人も「こんにちは」「じゃあね」とカラッと中国化しています。

私も最近はこの雰囲気に慣れてきました。

もしかしたら、こっちの方がグローバルスタンダードに近いのかもしれません。

 

もちろん、相手に繰り返し言葉をかけるのは日本の「思いやり文化」なんだから、世界的に少数派だとしても変える必要はないと思います。

ただ、「あんまり言葉だけで言われると…」という中国の友人のセリフは、何か心に残りますね。

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2006年11月 1日 (水)

ジャーナリストをマークせよ!

中国で働く場合、普通のサラリーマンなら就労ビザを取得すればいいのですが、マスコミだけは「ジャーナリスト(J)ビザ」が必要です。

特定の職業に限ったビザは、ジャーナリストだけです。

「医者ビザ」とか「大学教授ビザ」などはありません。あえて言えば「外交官ビザ」ぐらい。それぐらい、ジャーナリストは特別視、つまり警戒されています。

具体例をあげましょう。

例えば、私が中国のある地方に行って、環境破壊や農村の貧困の取材をするとします。

中国では取材をするのに何でも事前に許可が必要ですが、こういう取材は許可されません。

なので、お忍びで行くとします。でも、すぐばれる場合があります。

ホテルに泊まる時、外国人は必ずパスポートを見せなければいけません。

中国人ですら常に持たされている身分証を見せなければいけないので、外国人はなおさらです。

そこでホテルのスタッフが、私のパスポートの「Jビザ」の表示を見たら、地元の公安に「ジャーナリストが来ています」と連絡する規則があるのです。

知らせを受けた公安が「ん? そんな男は取材申請をしていないぞ?」と気付けば、すぐにホテルに駆けつけ、私を「何しに来た!」と詰問するわけです。

「いや~、観光で来たんですよ」「知り合いのおばあちゃんがいまして」などとその場を切り抜ける方法はありますが、その後は尾行されるので、取材は事実上困難となります。

さらに、こんな話も聞きました。

ある大手新聞の記者が、蛇頭(犯罪組織)の取材をしようと、秘密裏に北京から福建省へ取材に向かった時のこと。

空港に降りると、公安の人々が待ち受け、こう言われたそうです。

「○○さんですね。申し訳ありませんが、このまま北京へお帰りください」

新聞社やテレビ局の職場では、電話が盗聴されているのは普通です。

また、どの職場でも中国人助手がいるのですが、彼らは中国当局の人材派遣組織を仲介して働いているので、スパイ的役割を担っている人もいるそうです。

他にも、携帯電話が微弱な電波を発信していて名義人がどこにいるか調べるとか、いろいろな手段で記者の動きを事前に察知するようです。

なので、秘密で取材しようとしても、どこかで漏れているケースが多い。

慎重な人は事務所で大事な話はせず、地方に行く時は自分名義の携帯は置いていき、中国人の知人名義で買った携帯を使っています。

情報源と会う時も、何度も待ち合わせを変える工夫も必要です。

そこまでしてもきっちりマークされてることが多いと言いますから、中国は笑顔の裏にまだまだ恐ろしい表情を隠しています。

しかし、「国家」というものは多かれ少なかれ、そういう両面を持っているもの。単純に「中国はひどい国。日本は自由な国」とは言いきれるかどうか…。

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