鼻毛
中国で暮らしていて困ることは「鼻毛」が伸びることです。
油断していると、「田舎に住んでいる親せきのおじさん」みたいな鼻毛が両穴からニョキニョキと生えています。鏡を見て「この前切ったばっかりなのに」と驚きます。
かといって鼻毛を切りすぎるのも問題です。
今度は「はなそ」がすごい勢いでたまります。鼻が我慢できないほどモゾモゾして、外出中も人に見られないよう「はくそ」をほじらないといけません。
中国はとにかく空気が汚れています。私は北京に来た当初、一、二カ月ほどセキが止まりませんでした。
夜も咳き込んで一度は目を覚ます日々で寝不足になり「大変な所に来てしまった」と思ったものです(今は慣れてしまい、そんな自分が怖い)。
石油などのエネルギーの使用効率は日本と中国では9・7倍の差があります。
同じモノをつくるのに中国は十倍のエネルギーを使うわけですから環境も悪くなります。
自動車メーカーの人に話を聞くと「ガソリンに入っている鉛の割合が多い。北京の街に入ってすぐ「ツン!」とくるにおいで分かった。車の排気ガスがひどすぎる」と言っていました。
中国政府が今、日本側と関係改善を望んでいる理由の一つとして、日本の環境・省エネ技術が欲しいというのがあります。
ただ、中国側は「中日友好の証で、タダでちょーだい」と望んでおり、日本側は「あくまでビジネスベースで」と警戒しています。
今上海で開かれている国際モーターショーでは、マツダの車と全く同じデザインの車を中国の大手メーカーが出展しており、物議をかもしています。
「パクリも才能のうち」と思っているので堂々と出展するようです(パクリは認めませんが)。
なので、友好の証で省エネ技術を提供し、そのまんまパクられたらたまんない、ビジネスとしてきっちり契約しないと日本の技術が流出しちゃうという心配が出ています。
日中関係が悪くとも困るし、関係が深まれば深まったでまた問題あり。
鼻毛が伸びるのも困るし、切りすぎるのも困る、というのと似て……いませんか。
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